CD「土神ときつね」宮澤賢治〈朗誦伴奏〉
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「土神ときつね」は、美しい女の樺の木に恋をした土神ときつねが、嫉妬に苦しみ、おしまい、土神がきつねを殺めてしまうおはなしです。宮澤賢治の恋を知らなければ、理解に苦しむ作品です。
2021年5月、7枚目のアルバムです。
「朗誦伴奏」は、朗読に即興で伴奏をつけてゆく表現方法で、宮澤賢治がチェロを習ったのは、このためだったと伝えられています。
〈作品紹介〉
1、心象スケッチ 春光呪咀
2、土神ときつね
3、心象スケッチ わたくしどもは
〈制作のトピック〉
「土神ときつね」は、宮澤賢治が作中に恋を隠しているとき、それらの作品の多くが、いまのラップのように「母音で韻を踏んでいる」と気づくきっかけとなった1枚です。
レコーディングの数日前にそれと気づいた澤口は、音韻チェックをして録音に臨みましたが、途中、どうしても「チッ」と不思議な雑音が入る一節がありました。録音機械をチェックし、何度も何度も読み直しましたが、必ず雑音が入ります。
この雑音は、もはや技術的なものではない、とエンジニアがあきらめたそのとき、澤口が、その部分も「韻を踏んでいるのだ」と気づき、それと分かるように区切ってリズミカルに読んだところ、みごと雑音が入らず、作業を進めることができたのでした。
わたしどもスタッフは、そのとき賢治の魂が、その場に来ていて「ダメ出しをした」のだと思いました。そう信じざるを得ない、不思議な不思議な出来事だったのです。
〈演奏・朗読者紹介〉
朗誦 澤口たまみ
1960年生まれ。宮澤賢治の自然の言葉を読み解くエッセイストで、岩手弁の柔らかなイントネーションで賢治の言葉を声にします。
ベース 石澤由松
1949年生まれ。国内外で数多くのアーティストと演奏してきたスタジオミュージシャンで、「8時だよ! 全員集合」ではヒゲダンスを弾いていました。
ヴァイオリン&ホーミー 太田惠資
エキゾチックな演奏と、実際に現地で学んできたというホーミーで、聴く者を魅了します。即興を得意とし、「るろうに剣心」や「龍馬伝」ほか、劇の伴奏でもご活躍です。
盛岡にお招きした際は、お客さまをして「恐るべき才能を見た」と言わしめました。このCDでは、2018年4月『新版 宮澤賢治 愛のうた』(夕書房)の出版記念ライブ(於・盛岡すぺいん倶楽部)で演奏されたときの音源を一部に使用しております。
〈お知らせ〉
◆収録作品がどんなおはなしかは、30編のおはなしを集めて読みやすくダイジェストし、易しい解説を添えた『宮澤賢治おはなし30選 クラムボンはかぷかぷわらったよ』(岩手日報社)をあわせてお読みいただけると幸いです。どうぞ、お近くの書店さんにお問い合せくださいませ。
◆また、澤口たまみのホームページでは、CDにいただいたご感想なども、随時ご紹介しております。
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https://kenjilovesong.com/
岩手の自然を写したたくさんの写真や、澤口の日々のエッセイも掲載しておりますので、よろしければお読みくださいませ。
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