CD「オツベルと象」宮澤賢治〈朗誦伴奏〉
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「オツベルと象」では、詩人の尾形亀之助が主宰する雑誌『月曜』に掲載された賢治作品のうち、ふたつを集めます。雑誌掲載にかかわるやりとりのなかで、賢治と尾形亀之助は親交を深めたものと思われます。文学にかけるふたりの情熱を、たっぷりと感じられる1枚です。
2021年9月完成、9枚目のアルバムです。
「朗誦伴奏」は、朗読に即興で伴奏をつけてゆく表現方法で、宮澤賢治がチェロを習ったのは、このためだったと伝えられています。
〈作品紹介〉
1、オツベルと象
2、ざしき童子のはなし
3、牧歌
付録、宮沢賢治第六十回生誕祝賀会 尾形亀之助
〈制作のトピック〉
付録として、尾形亀之助が残した宮澤賢治追悼文のうち、最もユニークな「宮沢賢治第六十回生誕祝賀会」を収録します。
この散文のなかで60歳になっている賢治には奥さんがいます。しかし、奥さんの姿はありません。
宴が果てたあと、草野心平と尾形は夜の道で語り合います。
やがて賢治研究の道に入る草野は、尾形に言います。
「きみはそっちに行くんだろ、宮沢さんの奥さんが見つかりっこないよ。宮沢さんの奥さんはどこにいるか、雲のなかか、は、は、は、のはあ。馬鹿野郎、どこかの馬鹿野郎」
尾形亀之助は、宮澤賢治の恋を知っていたものと思われます。
〈演奏・朗読者紹介〉
朗誦 澤口たまみ
1960年生まれ。宮澤賢治の自然の言葉を読み解くエッセイストで、岩手弁の柔らかなイントネーションで賢治の言葉を声にします。
ベース 石澤由松
1949年生まれ。国内外で数多くのアーティストと演奏してきたスタジオミュージシャンで、「8時だよ! 全員集合」ではヒゲダンスを弾いていました。
〈お知らせ〉
◆収録作品がどんなおはなしかは、30編のおはなしを集めて読みやすくダイジェストし、易しい解説を添えた『宮澤賢治おはなし30選 クラムボンはかぷかぷわらったよ』(岩手日報社)をあわせてお読みいただけると幸いです。どうぞ、お近くの書店さんにお問い合せくださいませ。
◆また、澤口たまみのホームページでは、CDにいただいたご感想なども、随時ご紹介しております。
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https://kenjilovesong.com/
岩手の自然を写したたくさんの写真や、澤口の日々のエッセイも掲載しておりますので、よろしければお読みくださいませ。
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